JaSST2018 Tokyo参加記
こんにちは 品質マネジメント部のいそです。
3/7, 3/8に行われたJaSST2018 Tokyoに 品質マネジメント部全員で参加してきました。
開催からすこし時間がたってしまいましたが、当日印象に残ったあたりを書いていきたいと思います。
ちなみに講演資料は以下で公開されています。
JaSSTソフトウェアテストシンポジウム-JaSST'18 Tokyo-レポート
めちゃひとおおい
まず到着してびっくりしたのは入場者数の多さ。
受付にたどり着くまで2,30分はかかったのではないでしょうか。
後々わかったこととして、全ての参加者がQA/テストエンジニアというわけでなかった様なのですが、同士の多さにしばし感涙にむせぶ思いでおりました。
基調講演「Advances in Continuous Integration Testing at Google」/ John Miccoさん (Google)
- googleでのテストはほとんど自動化されている
- 膨大なテストケースがあり、結果が不安定なケースが存在する。
- そういったケースを判定してリスクが少ないケースをSKIPする仕組みを採用している
- ほとんど自動化している理由はそうしないと手が回らないから
- QA部門は存在せず SETIという役割が品質に作り込みを支援する
- 自動化をする文化が組み込まれている
そのほか個別セミナー
「やってみよう!探索的テスト ~ハイクオリティな妄想の高速ループ~」/ JaSST'17 Hokkaido 実行委員会
- 座学は少しで実技メイン
- 探索的テストのメリット
- 短期、柔軟、実動作、暗黙知を活用
- 動作検証ではなく、バグ探しである
- アンチパターン
- 長時間やってしまう → 対策:タイムボックス
- エビデンスが残らない → 対策:スクリプトテストを併用
- ユーザにとって重要で無いところもみてしまう → 対策:真にユーザ視点を持つ
- Explore It! がよいらしいので買う(買った)
「「開発がスクラム導入するんだって!試験どーしよ!?」-サイボウズQAスクラム奮闘記-」
- DEVとQAの協調が重要
- DEVとQAのへだたり
- 職能のカベ
- クロスファンクショナルなチーム
- DEVとQAで一緒に仕様決めをしたり、テスト設計をレビューしたり等
- 「実線アジャイルテスト」を ActiveBookDialog で学習した
- スクラムをやるにあたってはDEVよりもQAの方が影響が大きい
招待講演「私が経験したソフトウェアテストの変遷」/ 柴田 芳樹さん(ソラミツ)
- フィードバックループを短くする!!
- 継続インテグレーションは強みではなくなった
個人的なまとめ
- 以下2点がいろいろなセミナーを受講して感じたあたり
- 欧米ではテスト自動化はすでに前提となっている
- DEVからQAへの距離を短く(もしくは無く)して早期から品質の作り込みをおこなっていく
よくよく学んでいきたいところです!!
そのほかアプレッソ参加者の声
- アジャイルとウォーターフォールについてのディスカッションを聞いて、手段も大事だがチーム全体のマインドが大事なのだと改めて感じた
- DEV、QAというカテゴリわけをせずに、1つのチームとして機能することが重要であると感じた
- TPI NEXTを使ったプロセス改善が興味深かった
- 論文の書き方で、論文を書くのは研究者というイメージが強いが、実例を持っているのは現場の人であり、成功・失敗に関わらず共有することが業界・技術の発展に必要、という話は面白かった
- 製品の品質だけを保証することがすべてではなく、ユーザーからのニーズをヒアリングし、製品に反映させるために開発のポテンシャルを引き出してよい製品を作る。それが QAエンジニアの本の役目だと改めて思った
- 既知のバグからテストケースを起こすやり方として、NGT(Notation for Generic Testing)を流用したやり方が興味深かった
- 最後のセッションでYahooの山口さんが「ゲーティングのためのQAはいらない」と言っていたことが印象的だった
などなどがありました。
現場からは以上です!!