IoT World 2016 参加レポート (前半)
こんにちは、開発の田中です。
日本では IT Week 開催中で非常に盛り上がっているようです。
弊社もクラウドと IoT で出展しています。
私は現在 HULFT IoT を開発しているのですが、この開発チームで展示会に向けてかなり手の込んだ準備をしてきました。
レゴで工場を再現して、HULFT IoT + HULFT + DataSpider で工場をモニタリングしています。
私達の持っている製品や、ぷらっとホームさんの IoT ゲートウェイなどフル活用しています。
ぜひお立ち寄りください。
私はといえば、サンタクララで開催中の IoT World 2016 に参加しております。
今回は re:Invent の時のように出展してくるわけではなく、基調講演やシンポジウムを聴いたり、展示を見に来ています。
月曜日に成田から一日一本出ている ANA のサンノゼ直行便に乗り、現地の午前中に到着しました。
イベントは今日 (5/10) からなので、到着してからすぐにホテルにチェックインし、サンノゼダウンタウンや、イベントが開催されるサンタクララコンベンションセンターの近くを散策していました。
初日
さて、初日 (5/9) の IoT World は展示はなく、基調講演のみでした。
Internet of Things World » Day 1
基調講演なので、IoT の包括的な話がメインで、ビジネスモデルがどうとか、どんな可能性があるだとか、そんな話でした。
ものすごくざっくりまとめると以下のようになります。
- IoT というのは特定の特化した分野を指すのではなく複合的な分野である。
- 可能性の実現のために、大小さまざまな会社や組織を巻き込んでいく。
- そして我々はどことパートナーと組んでいて、どんなエコシステムを構築しているか。
- あるいは我々だけでどこまでトータルでカバーできるか。
IoT の適用分野としては、工業・農業の最適化、ヘルスケア、スマートホーム、スマートシティ、あとはスタジアムや鉄道などでどのように人の安全を守るか、などが挙げられていました。
スマートシティについては、サンフランシスコ市の Chief Information Officer (CIO) が基調講演に登壇していました。
スマートシティが語られるときは大抵、都市機構の最適化か、その前提にあるフリーなネットワーク環境の拡充のいずれかですが、今回はフリーなアクセスポイントの拡充についてでした。
誰もがどこでもネットにアクセすることで、今まで機会に恵まれなかった人たちもネットに繋がり、勉強あるいは開発ができるようになる、などの話が印象的でした。
またキーワードとしては、「IoT プラットフォーム」、「IoT エコシステム」といった言葉を頻繁に聞きました。
「IoT エコシステム」というのはつまり、われわれはどういうコンセプトでどことパートナーシップを組んでいるのだとか、どこまでトータルでカバーできます、という文脈で語られることが多かったと思います。
「IoT プラットフォーム」という言葉が使われるコンテキストとしては、IoT と言うのは様々なシステムやサービス、ハードウェアを繋げる必要があり、複合的で複雑なので、どれだけシンプルに IoT に必要な部品を提供できるか、という文脈で語られていたと思います。
2 日目
さて、2 日目の展示からが本番といった様子で、人の数も段違いでした。
展示は 2 日間あるので、初日はざっくりとどういう出展があるのかを見てきました。
ざっくりとした感想としては以下の通りです。
- とにかくリアルタイム
- リアルタイムにグラフ表示
- リアルタイムにフィードバック
- エコシステム・プラットフォーム・あるいは多種多様な組み合わせを実現できることをアピール
私の英語力の問題で、突っ込んだ質問ができていないというのもありますが、気になっている点としては以下の通りです。
- 採用しているプロトコル
- エコシステム、プラットフォームごととの違い
- デバイスマネジメント
- ミッションクリティカル領域に対するアプローチ
採用しているプロトコルについては Device -> Cloud に関しては聞いて回ったところ、MQTT か HTTP しかありませんでしたが、日本では SORACOM Beam が注目されているのもあって、もうちょっと深掘りしたいなと思っています。
この点について 2 日目は聞いてまわろうと思っています。
以下、会場内の様子です。
会場内のスペースでエコシステムのセッション
同じく会場内で、主に Eclipse Foundation による OPEN SOUCE SUMMIT 。
気になるプロジェクトがあったので後でチェックします。
IoT World ではスマートシティを再現していました。
温度湿度以外にも、駐車場の空き状況とかもモニタリングしています。
テーブルの下の段に、多種多様なセンサーや Arduino/Rasberry Pi らしきものが見えます。
会場では、IoT World 以外にも apps world North America や、Future Connected Cars USA が同時開催されています。
巨大なドロイド君 (正式には Bugdroid というらしい)
その他では、SONY さんの FUTURE LAB ウェアラブルデバイスが気になりました。
しっくりくる装着感のウェアラブルデバイス
今までタブレットでできていた、例えば天気を聞いたり、おすすめの店を探したりを音声だけでできるようになるだけでなく、SDK が用意されているので、さまざまなサービスと連携できそうです。
発売はまだだそうですが、非常に期待が持てました。
余談
サンノゼ・サンタクララはタクシーを拾うのにも結構苦労します。完全に車社会です。
そこで旅行者にとってありがたいサービスが、Uber (ウーバー) です。
アプリで乗車位置をと目的地を入力すると数分でピックアップしに来てくれます。
車に乗った後は、自動的に始まる英会話レッスンをこなしながら、到着を待つだけ!
非常に便利です。
そして歩き疲れておなかが減ると食べたくなるのがラーメンですね。
ジャパンタウンでいただいた味噌ラーメン
ちょっと辛かったですが、普通においしい味噌ラーメンでした。
ごちそうさまでした。
というわけで、 IoT World 最終日もがんばってきます。
まだまだ整理しきれていないところや、書ききれていないところがありますが、そこは乞うご期待でお願いします!
サンタクララから以上です。